日本は遅れてる?コスメの動物実験の有無(クルエルティフリー)を気にする海外。
アメリカに住みながらローカルのコスメをチェックしていると、とあるワードをよく目にするように。
それが
クルエルティフリー(cruelty-free)(動物実験なし)
日本人同士で、動物実験してないコスメってどんなのがある?という話になったら、The body shopやLUSHが最初に挙がってくるのでは(どちらも海外コスメ)。
「資生堂って動物実験してないんだっけ???」とか。
その程度の認識しかない人が多いのではないでしょうか。
米国産プロダクトでは、コスメのリリースやパンフレット、ウェブサイトに、「動物実験をしていない」という事実をやたらと主張しているのです。
もちろん宗教上の背景や、カリフォルニアでは動物実験廃止の法律を取り入れるなどの実態もあって、それについての論文を私も学校で書いたりしましたが、少し難しい話なのでここではあえて触れないことにします。
が、間違いなく言えるのは
アメリカは日本よりも化粧品における動物実験の有無を気にしている!
そしてそれが一種のステータスになっているのだと実感しています。
例えばbogaviaという高級スーパーErewhonに売っているスキンケアブランドは、
パンプレットの1ページ目にしっかりと記載を入れています。
e.l.fという有名なコスメブランドも、ウェブサイトに大きく記載。
“we are proud to be a cruelty free”
「クルエルティフリーであることに誇りを持っています。」
と書いてあります。
Sephoraなどに売っている若者に人気のブランドMilkも。
製造側だけでなく、消費者の意識も高いです。
例えば「Cruelty-free cosmetics」とウェブで検索すると、いろんな雑誌や媒体が「10 of the best cruelty-free cosmetics」などと、ランキングしているページが見つかります。
それだけクルエルティフリーを気にしているカスタマーが多いのでしょう。
クルエルティフリーのプロダクトをリスト化しているおしゃれブロガーさんもたくさんいます。
Logical Harmony by Tashina Combs
Cruelty-free kitty by Suzana Rose
この意識はもちろん身近な人でも。
アメリカ人ではありませんが、アルジェンティーナの友達とコスメについて話した時、なにを基準にコスメを選ぶか、という話に。
「動物実験をしていないかどうか」と即座に言われ、衝撃を受けました。
日本では、美白、とか、アンチエイジングができればなんでもいい!という雰囲気を感じていたので、その視点の差に驚いたのです。
動物愛護に対する意識の高さには頭が上がりません。
日本でおしゃれさんや流行最先端の人を「意識高い系」などと言いますが、これからは、クルエルティフリーのコスメを使っていることが意識高い系の流行になるのではないでしょうか。
そしてもちろん、動物実験をしていないというフレーズは、
有名人がプロデュースするコスメにおいても、好感度を高める要素になります。
例えば、リアーナのFenty Beauty by Rihanna。
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ウェブサイトの記載。
www.fentybeauty.com
他にはミランダ・カーのKORA Organicsなど。
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ウェブサイトの記載。
カイリージェンナーのKylie cosmeticsもオフィシャルサイトなどには明記していませんが、クルエルティフリーのようです。
冒頭に述べたようにもちろん宗教・法律もからんでいるのは間違いないですが、
“proud of”という単語を使っていることからわかるとおり、
アメリカでは動物実験していないのはコスメのトレンドであり、ステータスであるのは間違いないでしょう。
アメリカでの商品販売を考えている、もしくは海外でヘアメイクとして活動するときには、Cruelty-freeについてしっかり考えられていることがこれからのマストになってくるかと思います。