LA,  Make-up,  NY

なぜアメリカでGlossierがこんなに有名になったのか?私の見解。

日本でもティーンに話題となっているアメリカコスメブランドGlossier。

現在アメリカに2店舗しかなくて、リテールもなし、あとは全てオンライン販売という一見控えめなブランドがこんなにも世界中で話題になっている理由は、

ずばりSNSの使い方の上手さだと感じます。

Glossier(グロッシアー)はメディア戦略が上手。

現在Glossierの店舗は、NYのロウアーマンハッタンの店舗と、LAのメルローズの店舗。
アメリカではこの2店舗だけ。

その頭脳はブランドを立ち上げた本人、エミリー・ワイスという女性。

注目すべきは彼女のキャリアで、元々US VOGUEの雑誌等でファッションエディターだったという。

彼女が2014年に個人で立ち上げたブログから生まれたのが、このGlossierというブランド。

 

その戦略が実に見事なのです。

 

ブレイクした理由の1つが、アメリカセレブのミランダ・カーやビヨンセ、ビヨンセのメイクアップアーティスト、Sir JohnがインスタなどにGlossierをアップをしたこと。

 

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フォロワーが桁外れに多いセレブのSNSで、

「これ素敵よ」

「使ったのはこのアイテム!」

なんて紹介されたら、またたく間にヤングは食いつきます。

ファッションエディターの時のコネを使って、無料でアイテムを配布したり、宣伝料を払ってフォロワーの多いセレブに紹介してもらったのが目に見えます。

SNSの使い方が上手いのはそれだけではありません。

 

フォロワーの多いセレブに宣伝してもらうだけではなく、一般のお客さんやインフルエンサーにもバンバンSNSに載せて宣伝してもらうのです。

その戦略は、店舗のディスプレイから汲み取れます。

ニューヨークとロサンゼルスのGlossierの店舗のディスプレイ

 

ただ商品を並べるだけではなく、ショールームやショーケースのように、キレイにテスターをディスプレイすることによって、店舗に来てくれたお客さんにもアップしてもらうのです。

ニューヨークとロサンゼルスのGlossierの店舗の雰囲気をがらっと変えてみたり、実に巧妙。

ニューヨークのグロッシアーの店舗がこちら。

ロサンゼルスのグロッシアーの店舗はこちら。

 

若者のフォトジェニックを追求する心理を見事についた戦略だと思います。
Glossier official instagram

 

さらにさらに、商品を購入すれば、可愛いスティッカー付き。

 

カスタマーがこのスティッカーをノーパソやスマホなどに貼ることで、その子自身が気づかないうちに広告塔になっている。

正直、コスメの成分は特にオーガニックというわけでもなく。
でも、可愛ければ、インスタ映えすれば、若者はそんなことは気にしないのかもしれません。

もちろんオフィシャルサイトも凝ってて可愛い。
アメリカブランドだけど、色合いやフォント、モデルの雰囲気はイギリスっぽい要素も感じられます。

着飾ってないよ〜、でもおしゃれだよ。感が、頑張らずおしゃれを演出したい女子に、見事ハマったのだと思う。

コスメブランドを立ち上げる時は、実に参考にしたい、Glossierの戦略。

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Glossier Showroom (NY)
123 Lafayette Street, Penthouse, New York, NY 10013
Glossier LA
8407 Melrose Place, Los Angeles, CA 90069